そして誰もいなくなる

lazy

2010年05月11日 00:03

会社近所のコンビニへ、ほぼ毎日のように通ってます。昼には何かしら甘味を腹に入れたい為です。
で、本日見事に「いつもありがとうございます」と極上の笑顔で言われました。
偏見かもしれませんが、その笑顔に「ああ、きっと何かエグめなあだ名付けられてんだろうなあ。自分」と穿った感想を持ってしまいました。lazyです。
希望としては「甘味の魔王」とか「糖分の申し子」とかそんな感じがいいです。

そして誰もいなくなる』今邑 彩
名門女子校の式典の最中、演劇部による『そして誰もいなくなった』の舞台上で、服毒死する役の生徒が実際に死亡。上演は中断されたが、その後も部員たちが芝居の筋書き通りの順序と手段で殺されていく。次のターゲットは私!?部長の江島小雪は顧問の向坂典子とともに、姿なき犯人に立ち向かうが…。戦慄の本格ミステリー。


最近、上記著者の「ルームメイト」が本屋で面陳・平積みされてる事が多い気がするのですが、気のせいでしょうか。何かのフェア?
この作品も、元は結構古いのですが、今年の4月に新装版で同出版社から刊行されたようです。どうせなら「盗まれて」も新装版にしてほしい。持ってないんで。
作品としては、良い意味でよくある感じの連続殺人。
なのですが、「犯人は誰か」よりも、 これを書くと面白さ半減なので書かないでおくとして。落ちたかな?と思ったら落ちてなかったの今邑節全開の作品です。
個人的に、今邑作品の「犯人」は、どうも雑魚臭というか小物臭がして、あまりヒヤッと出来ないのですが、犯人ではない人物のふとした表情や何気なく行った動作が、すっと背筋を冷やしていくあの感覚はたまらないなあ、と。
今邑作品は、どっちかっつーとミステリよりもホラーのが好きかなあ。
うまく伝えられないこのもどかしさプライスレス。

夜、一人きりの部屋で一気読みするのにおすすめ。

関連記事