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真夏の夜の悪夢

2005年08月11日 13:10

 CATEGORY:思い出
本日朝の様子。

真夏の夜の悪夢

障害物A=蝉の死骸
な訳ですが。
あと2・3歩で駐輪場まで行けるってところでこんなものに出会し、本当に左に大きく迂回して外に出ようかどうしようか迷ったものです。
それも何か悔しかったので、鞄で視界を隠し、小走りの忍び足で横を通り抜けてきましたが。
嫌いなものは?と訊かれたら「夏の盛りに頭上の方で聞こえる、今にも息絶えそうな蝉の鳴き声です」と答えるほど蝉の嫌いなlazyです。
奴ら、たまに地面にも留まったりするので、死んでるんだか生きてるんだか分からなくてそれもまた嫌いです。

昔はそれほどまでに嫌っちゃいなかったんですよ。
小学生の頃なんか、虫取り網を持って追いかけ回したもんです。奴らを。
高校時代に、夜道で彼らにバーンナックルを側頭部にブチくらわされても「イッテェなコンチクショウ」程度で、よもや逃げ出すなんて選択肢はコマンド選択表にはなかったのですよ。
しかし、恐怖はいつ何時やって来るか分かりません。


確かあれは高校も最後の年の夏でしたよ。
我が家は団地の2階でしかも田舎の為、夏はデフォルトで窓開けっぱなのです。
しかし、そんな平和な我が家にっつーかよりによってピンポイントで我が部屋に。不法侵入する輩が。
そいつは羽音を立てながら思いっきり部屋の床に特攻をかけてきやがられました。
その「バシッ!!」という音に、一瞬「石でも投げ込まれたか!?」とか思ったのですが、再び聞こえた「バシッ!!」という音の方を振り返ると。








「ええと・・・イラッシャイマセ・・・」










我が家の床に、逐わし在す夏の風物詩様にそうお声を掛けると、何が気にくわないのか、彼は乱反射する光の如くに部屋を飛び回り始めました。
分かり易く喩えるなら、そう、まるで忍者ハットリ君のような俊敏な動き。
これはもう、とっととお帰り頂くか、団扇か何かでバチコンかまして、その短い一生をここで潰えさせるかしかない・・・!
とは思うものの、天井にぶつかり壁にぶつかりする風物詩様は人の話なぞこれっぱかしも聞く耳を持っていないのか、更々帰る気はなさそうです。
これはもう、団扇でバチコンしかないか・・・
と思うのですが、団扇と僕の間を乱反射する風物詩様。




















Σ邪魔だー!!!!!!!!!!!
























流石に素手ではたき落とすだけの根性は持ち合わせていなかった自分は、ひたすらに窓を開けてお帰り頂けるよう祈っていたのでした。
そして。

ブブブブ・・・

嫌な音が聞こえ、全開の窓の外をそっと見遣りました。














二匹目。















二次災害の危機。
慌てて窓を閉めました。
しかし一匹目は尚も乱反射を繰り返します。
途方に暮れていると、風物詩様は箪笥の方向へと飛び去り・・・


ガッ!ゴゴッ!


という音と共に、箪笥の裏へと姿を消しました。
多分、未だ我が家に居られることでしょう。
そして、その出来事を思い出す度に、どこからかこんな声が聞こえてくるのです。

「僕が死んでも、僕は生き続けるよ・・・君の心の中で・・・!」





ちょっとしたトラウマです。


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