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秋の牢獄

2008年12月11日 15:31

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部屋がぬくまると眠くなるのが人の性。
とは言うものの、連日座ったまま寝落ちして、中途半端な時間に目が覚めるという生活を送ってる所為で、たまらなく眠いです。lazyです。
この上無く自業自得…ッ!

秋の牢獄』恒川光太郎
十一月七日、水曜日。女子大生の藍は、秋のその一日を何度も繰り返している。毎日同じ講義、毎日同じ会話をする友人。朝になればすべてがリセットされ、再び十一月七日が始まる。彼女は何のために十一月七日を繰り返しているのか。この繰り返しの日々に終わりは訪れるのだろうか ―。まるで童話のようなモチーフと、透明感あふれる文体。心地良さに導かれて読み進んでいくにつれて、思いもかけない物語の激流に巻き込まれる―。


あらすじにある「激流に~」という感じではありませんでしたが、これまた独特の世界観というか、話の持って行き方でした。
上手く言えないのですが、不思議なものがそこにあって、それを人々は「不思議」とは感じるんだけど、その「不思議」を解き明かすのではなく「私はこう受け止める」っていう形で物語に当たり前に組み込んでしまうその手腕が凄いなあ、と思うわけです。
「不思議」をほったらかしにせず、かといってそれを解き明かすのに全力を注ぐでもない匙加減が絶妙というか。
…言いたい事の1%も伝えられた気がしないんですが、自分の表現力の無さに絶望していいですか。

表題作のラストでは、読者に想像の余地を残して終わりますが、不思議と「終わった」感があり、主人公の心情とシンクロして読了する事が出来ました。
休日の夕方に、一人静かな屋内で読了すると、良い具合に余韻に浸れる短編(中編?)集じゃないかと思います。
静かな気持ちになりたい時に読むのにおすすめ。


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